金剛禅総本山少林寺とは

1947年10月、宗道臣開祖により香川多度津町に「少林寺拳法」が創始されました。

開祖は戦後の荒廃した日本の社会を憂て、少林寺拳法を通して人の道を説き始めます。

その後、1951年12月に宗教法人「金剛禅総本山少林寺」を設立します。

金剛禅総本山少林寺の「人づくりによる国づくり」を目指す運動を「金剛禅運動」と呼び、現在、日本各地に広まったおよそ2000の道院でその活動が行われています。

 

 金剛禅の主張と願い

 

金剛禅の教えは、生きている人間が、拳禅一如のたゆまぬ修行を積み、まず真に拠り所とできる自己を確立し、半ばは他人(ひと)の幸せと社会の発展のため役立つ人間になろうというものです。

そして人間どうしの拝み合い(尊重)と援け合い(協力)により、平和で豊かな理想社会を実現するため、積極的に行動・実践していこうと説いています。

天国や極楽はあの世にあるものではなく、この世につくるべきものです。

それは神仏が作り出すものではなく、人間が協力してつくりださなければならないものです。

人間の心の改造と平和的な手段によって地上天国を実現させようというのが、金剛禅の主張であり、この道を行じる私たちの願いなのです。

 金剛禅総本山少林寺の易筋行とは

 

金剛禅総本山少林寺の「易筋行」とは、「少林寺拳法」の修練を行うことです。

金剛禅門信徒は少林寺拳法を主行とし、内修・外修をバランスよく修行することで、調和のとれた人間となることを目指しています。

道院は宗門の行としての少林寺拳法を丸ごと学ぶことが出来る場なのです。

易筋行(少林寺拳法)の技法には「剛法」「柔法」「整法」の三法があります。

護身の技として守りから入ることを基本とし、突蹴りの対処法である「剛法」、つかまれた時などの抜き技・固め・投げ技による対処法である「柔法」を修練します。「整法」ではお互いの身体をいたわる術を学びます。

易筋行(少林寺拳法)には「三鼎(てい)・三法・二十五系」と呼ばれる六百数十の技があり、多彩な技法を段階的かつ安全に修行することで無理なく永続できる修練体系となっています。